心臓血管外科についてご挨拶

診療グループ長からのご挨拶

茨城県南部を中心とする広域医療圏の心臓血管外科基幹施設として、当科は長きにわたってその責務を果たして参りました。2013年以降の開心術は年間200例を超え、今なお発展し続けています。新生児から高齢者まで、あらゆる心臓血管外科疾患に対応し、安全性を最優先しながら患者さんや地域のニーズに沿った質の高い医療の提供に努めています。血管疾患、冠動脈疾患、弁膜症、先天性心疾患などの領域ごとに国内外でトレーニングを受けた経験豊かな専門医を配し、常にひとつ上の安全性とクオリティとを追求しつつ、大学附属病院として医学教育、医学研究や専門医の育成にも力を注いでいます。県内の主要心臓血管外科施設にスタッフを派遣し、他の国立大学や私立大学等にも精鋭を多数輩出しています。

平松祐司

平松 祐司

筑波大学

医学医療系外科学(循環器)教授

筑波大学附属病院

心臓血管外科診療グループ長

昭和48年、筑波大学は開学にあたって日本の心臓外科の開祖、榊原 仟先生を東京女子医科大学から副学長として迎え、門下の堀 原一先生が当科初代教授に着任されました。堀教授は医学専門学群長、副学長を歴任され、わが国の医学教育革新に生涯心血を注がれました。第二代三井利夫教授は心臓電気生理・人工臓器学の第一人者として活躍され、同じく学群長として医学教育システムの発展に寄与されました。平成13年に第三代榊原 謙教授が就任され、臨床医学系長、副病院長を務め、当科の診療実績の飛躍的な向上を主導されました。

当科には創設以来、「使命を負った者の義務=ノブレス・オブリージュ」の精神が脈々と流れています。この尊い気風を継承し、患者第一主義をゆずることなく、当科と日本の心臓血管外科学のさらなる発展のために、関連施設を含んだグループ一同たゆまぬ進化を続けて参ります。今、日本の心臓血管外科は大きな転換期を迎え、若手の外科系志向がやや薄れる中、卒前卒後教育や専門医制度の見直し、あるいは施設集約化への流れなど多くの課題を抱えています。これらを解決に導く過程においても、何よりも患者さんと未来の医療者の利益が優先されなくてはなりません。すべての患者さんとご家族の幸福、そして志ある後進のために、私たち心臓血管外科診療グループは今日もまた一日力を尽くして命と向き合います。

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